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ECサイト構築はやる事沢山。ひさしぶりにネットショップの引っ越し

ネットショップ
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スタッフの手が足りず、久しぶりに ECサイトの構築ディレクションを行う秋田です。

さて、今回のクライアントさん、今あるカートから豊作カートへ入れ替えて頂くのですが、色々とやらなければならない事があります。

せっかくなので、ブログネタにしてみます。

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ネットショップの引っ越しで必要な事

まずネットショップを引っ越す為に、最低限やらなければならない事を整理します。

ドメイン回り

ドメインの取得状態によっては、ドメイン管理の移管を行わなければなりません。まず、

  • ドメインを何処のサービスで登録したか?
  • ドメイン取得サービスへのログインアカウントは管理されているか?
  • 使っている DNS は上記サービスからコントロール出来るか?

コントロールが可能な場合、問題ありません。が、そもそも誰がそのドメインを取得したのか?取得サービスは何処なのか?等肝心な所がさっぱり解らない場合があります。マーフィーの法則的に発生するのは「来週ドメインが失効してしまう」等、ヤバ目の事が結構あったりします。

DNS 回りの事

ドメインネームサーバーと言って,ドメインネームとサーバの IP アドレスを紐付ける道先案内人。こちらに書かれているゾーンと言われる物を確認します。

  • DNSのゾーンはこちらで書き換え出来るか?
  • セカンダリ DNS はこちらからコントロール出来るか?
  • TTL の設定はどうなっているか?
  • メールサーバは何処にあるか?
  • ウエッブサーバは何処にあるか?
  • こちらで把握している意外のインターネットサービスは無いか?

DNSのゾーンを見ると、そのドメインで利用しているインターネットのサービスが全て把握出来ます。

上記した TTL ですが、DNSは DNS同士で会話をします。その会話を記憶する時間が指定されています。同じ事を何度も聞かれるのはうざいので、会話の最後に「今教えた事は○○秒記憶しておいて下さい」。と依頼をします。この○○秒の数値が TTL です。

サーバの引っ越しの場合、最後の作業としてゾーンを書き換えるのですが、TTL を短くしておく事により、少しでも早く色々な DNS に引っ越しをした事を伝え、なるべく早く新しいサーバにアクセスをしてもらうようにする事が出来ます。

メール回りの事

皆さんもよく使われているメール。メールサーバを介して、色々な方とやり取りをしていますね。

  • 引っ越しするドメインでメールを使っているか?
  • メールサービスは、今まで使っていたサービスに依存していないか?(解約したら使えない等)
  • どのくらいのアドレスがあり、それぞれどのような用途で使っているか?

質問が回答により分岐するので、何を聞かなければならないか?は、一概には言えませんが、使っているならどうやって引っ越しましょうか?を考え、サービスが停止しないように慎重になる必要があります。メール回りは結構ややこしい。

Web 回りの事

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photo credit: JohnSeb via photopin cc

インターネットの花形サービス。最近はこれだけでやり取り出来ちゃったりしますね。

  • サーバ何処にあるのか?これまでのサービスに依存していないか?(メールと一緒で解約したら無くなっちゃうのか?)
  • バックでプログラムやデータベースは使われているのか?
  • HTMLファイルや画像、ブログラムファイル、データーベースへのアクセスやコントロールは可能か?
  • SSL は使われているか?

引っ越しのメイン作業の1つです。データ等へのアクセスが出来ない場合は、かなり大変な作業となります。

ショッピンカート 回りの事

こちらは何処のサービスを利用していてもさほど変わりはしませんが、確認をしなければならない事があります。

  • 管理画面へアクセスする為のアカウントはあるか?
  • コンテンツ、商品画増等へのアクセスは出来るか?
  • クレジットカード等の決済代行は何処を使っていたのか?
  • アフィリエイト広告は何処の会社を利用していたのか?
  • 注文、商品、顧客データは取得出来るか?新しい物との差異はあるか?

ここも引っ越し作業のメイン作業です。沢山のヒアリングがあり、沢山の力仕事があります。

「商品画像データがダウンロード出来ない!」なんて事はよくあります。そんな時には Webから手動でとったり、画像収集ロボットを走らせ、画像を取得したりします。なかなか涙ぐましい努力が待ち受けてます。

デザインやらマーケティングやら

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photo credit: jm3 via photopin cc

せっかく引っ越しをするのですから、前より売れるようになりたい!と誰もが思っています。(クライアントも我々も)その為には、今までより「お客様が使いやすい」「グッと来るデザイン」「成るほど〜と思われ、ここで買おう!」と思って頂けるコンテンツ等を用意しなければなりません。

デザイン

秋田の場合、デザインはからっきしなので、社内のデザイナーや外部のデザイナーにおまかせします。

  • お客様ヒアリング
  • サイトマップ作成
  • ワイヤーフレーム作成
  • デザインモック作成
  • デザイン提案

こちらで良ければ、

  • デザインの作り込み
  • デザインの組み込み
  • デザインを組み込んだテスト

の流れとなります。

システムカスタマイズ

基本的には WordPressを使ってサイトを構築します。WordPress は自由にカスタマイズが行えますので、豊作カートの API と連携を行って、色々と便利な機能を作成していきます。(カート部分のカスタマイズ希望の場合は、別途ソリューションの提供等でグリグリカスタマイズを行います。)

・お客様ヒアリングや提案

・システムフローの作成

お客様に確認をして頂き、こちらで良ければ、

  • プログラムの作成
  • テスト
  • デザインを組み込んだテスト

の流れとなります。

競合調査

当然、競合はいる訳でして・・・あたりまえのように競合には負けたくない。

色々な確度から調査をします。

  • ターゲットキーワドの順位
  • title
  • description
  • keywords
  • h1 タグ
  • 発リンク数
  • Google PageRank
  • Alexa traffic rank
  • Google/Yahoo! インデックス数
  • ソーシャルサイトでの影響力
  • サイトマップ
  • コンテンツの量
  • コンテンツの質
  • 更新頻度

勝てる所から勝てるように手を入れて行きます。

これは引っ越し後もじわじわやって行く必要があります。

ソーシャル連携

Twitter、facebook での利用状況を調査します。

  • フォロー数
  • フォローワー数
  • ツイート数、ツイート頻度
  • リツイート数
  • 友達数
  • facebook ページの有無
  • facebook グループの有無
  • 投稿数
  • 投稿頻度
  • いいね数

ターゲットとしている人々がそのソーシャルにいるのか?等を調べ、存在しなければそのソーシャルは捨てます。

コンテンツ・ブログ

コンテンツは出来るだけ増やしたい所。もちろん予算の都合もあるのでやりたい事が全部出来る訳ではないですが、競合や大手モールが持っていない情報をコンテンツソて提供し、そのサイト全体が評価の高いサイト。ターゲットにとって為になるサイトを目指して行きます。

とても大事な所としては、ショップ内に配置されたブログをソーシャルの中心にそえ、そのブログから商品へ誘導していく。このあたりが 大切です。ブログを配置しておくことにより、商品にたいする情熱や想いを伝え続ける事ができ、サーチエンジン対策もバッチリ行う事が出来ます。

コンテンツ、ブログ、ソーシャル連携は経営陣に担当・実行して頂きたい。

社員やパートの場合、発言や回答する度に上司に相談しなければならなくなるので、ホットな時間を逃してしまう。自分の判断でビシビシ出来る方で無ければ、やる意味がありません。

広告思案

ターゲットが集いそうなポータルサイトを調べ、そこに出稿出来ないか?等を調査。出稿出来るようであれば、何らかのキャンペーンを組んで広告を配信します。

リスティング等も予算の範囲でやって行きます。なかなか奥が深いので、こちらも経営者に携わって頂く必要があります。

システム連携

これまで使って来た基幹システム等との連携がスムーズに行えるか?担当のスタッフさんに理解が出来るか?担当さんが代わった時に、スムーズな引き継ぎが出来るか?等を踏まえ、必要であればドキュメントを起こして行きます。

まとめ

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photo credit: HckySo via photopin cc

たらたら、長々と書いてしまいましたが、Webサイト、さらにはネットショップの引っ越しは、かなり大変で沢山の労力が伴います。

上記でも足りない所がまだまだ沢山ありますし、内緒にしている部分もあります。

しかし、引っ越しを行う事により、出来なかった事が出来るようになったり、知らなかった事が知れるようになったり、後手後手に回っていたソーシャルでの情報発信、顧客開拓が出来るようになるでしょう。

まあ、豊作プロジェクトは、ECシステム屋としてはこんな仕事しています。

大変な事を理解して頂いた上で、今のシステムに不満があるようでしたら、お声がけ下さい。新しい未来が待っています。

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