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柴又 100km マラソンで学んだ事と大会と経営

よもやまばなし
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学んだ事

 


1、チャレンジし続ける心
これまでやった事の無い事に挑戦し続けたい。誰も知らない物を創り続けて行きたい。

2、諦めない心
とにかく諦めたら全てが終る。何度も諦めようと思ったが、諦めずにゴールまで走り続けた。自分への負け癖を付けると、なにも出来なくなるから。

3、人としてやって良い事悪い事
流石に1日100km はやり過ぎ。もうしません(多分・・・苦笑)。

 

写真(1)

 

 

持久系の大会について

 

2013年6月1日葛飾の柴又で行われた 100km マラソンに参加して来た。

 

5年程前からマラソンを始め、その後トライアスロンを中心に水泳、自転車、マラソン等を趣味として楽しませてもらっている。

 

持久系のスポーツ(1時間を越えるような競技)は、身体能力や技能の他に、自分が水分や栄養補給をどのくらいの時期にどのくらい摂らなければならないか?を知り、それに合わせて上手に補給が出来なければ完走をする事が出来ない。

 

今回の100kmマラソン。制限時間14時間の所を、秋田は13時間35分程で完走。かなりギリギリ。14時間って時間を考えると、何もしない週末、家でゴロゴロしていてもそれなりに飲んで3食は食べる。それだけの時間競技をしながら過ごす訳なので、それなりの補給をしなければならない。

 

自分個人の兵站(参考URL:http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20120416/1334543387)戦略をしっかり立てなければならないのである。

 

これまでの経験上、水分はマメに取るようにする。これは飲みたいとか飲みたくないとかの体の欲求は無視し、飲める時に飲んでおく。もちろんガブガブ飲む訳ではなく、目の前に水がある時には、一口でも飲んでおく。それなりに飲むと、排泄もそれなりにある。基本的にはしたくなった時にする事にしている。

 

食べ物であるが、腹が減ってから食べていたのでは間に合わないので、先手先手で補給が必要。また、食べ物を持ち歩きながら競技を続けるのもかなり困難である。長時間の大会になると、大会側でエイドステーションと呼ばれる所をコース上に設け、水や食べ物を振る舞ってくれる。水は大抵ふんだんにあるが、秋田のように遅い競技者がエイドステーションに立ち寄る頃には、イナゴの大群が押し寄せた後の如く、食べ物が無い場合が多い。歴史の浅い大会はノウハウが無いのか?食べる物はまず無くなっている。

 

なので、ある程度自分で持って大会に出場し、エイドステーションで食べられる時は食べ、食べる物が無いときは自分で持っている物を食べる事になる。しかし持って歩いている食べ物には限りがあるので、少しずつ大切に食べて行かなければならない。エイドが充実している大会の場合は、持って歩く食べ物は殆ど手を付けずに大会が終る。

 

持久系の大会を経営に置き換えてみる

 

目標は完走。出来れば少しプラスで完走したい。記録を縮めるとか、食べ物を余らせるとか、感動を得るとか。いずれにせよ完走が出来なければ倒産である。

 

これまで培って来た体力や技能は資本金、大会の為に揃えたウエアやシューズは研究開発費。手持ちで持って来た食料は借入金。大会への参加は起業。

 

スタートの号砲がなる。起業して間もないので、元気一杯夢一杯。何だって出来る!って思うのだが、ここから先の長丁場。経験の浅い経営者はスタートダッシュで借入金や資本金を使い果たし、早いタイミングで脱落してしまう。起業から3年以内に○%の会社が廃業する。なんてのは、このパターンだ。

 

沿道から様々な方が応援をしてくれる。これがなかなか元気になる。「がんばれー!」「○○番ファイトー!」「もう少しで上り坂終わりだよぉ〜!」、子供とハイタッチしたり、女子高生とハイタッチ(これが一番元気になる)したり。「よっしゃ!やったろう!」ってアドレナリンが脳みそからジャージャー吹き出してくる。この沿道の声援はお客様からの評価。頑張り続けている者だけがもらえる評価だ。

 

さて、エイドステーションに立ち寄ると、素敵なボランティアの方々が「冷たい水」「スポーツドリンク」「コーラ」「オレンジ」「スイカ」「おにぎり」「梅干し」等・・・色々な飲み物、食べ物を用意して待っていてくれる。前記したように、エイドステーションによっては、既に無くなってしまい、水しか残っていない所がある。(水すら無い大会を経験した事もあるが・・・)エイドステーションは市場で水や食べ物は売上。

 

開拓されていない市場(エイドステーション)にいち早く入った企業(トップ選手)は、よりどりみどりの食べ放題。しかし上位を狙うレースの途中なので、必要な物だけをぱっぱっと取り、先を急ぐ。2番手、3番手の企業は1番手が残したと言っても、殆どの物が残っている中で、価値のありそうな物を選び沢山の利益を上げて行く。我々遅い組は残り物に甘んじる。

 

以前、宮古島トライアスロンで経験したのだが、秋田がエイドステーションに立ち寄る頃には、おにぎりやサンドイッチがひからびてしまい、固くて食べられる代物ではなかった。ボランティアの方が気を利かせてくれ、表面の固い米を剥がし、食べられる部分だけを再度にぎりなおしたおにぎりを振る舞ってくれた。

 

これは、多くの企業が諦めてしまったシュリンクした市場に、新しい技術をもったベンチャー企業が参入し、高収益事業モデルを開始した。みたいな感じである。どんな境遇にいても、物さえあればアイデア次第でいかようにでもなる。って事である。まさに残り物には福がある。だ。

 

こうして道中色々な事を行いながらゴール(決算)へと向かう。どの大会もゴール地点あたりはお祭りのどんちゃん騒ぎ。声援も凄いし、太鼓やブラスバンド等、じゃんじゃか演りまくる。選手のドーパミンもさらに出まくる。まさに決算前の駆け込み営業展開である。さっきまで歩いていたくせに、ここだけ慢心の力を込めて走る選手(営業マン)が沢山いる。

 

借入金や資本金が底を付き、ゴール出来ない選手もいる中、しっかりゴールをした選手は時期へ繰り越し出来る権利を得られる。

 

ゴール後、素敵な方達から完走メダルや完走Tシャツ、完走バスタオル、スポーツドリンク、ビール等をもらえる。これは決算賞与。決算で利益を出し、国へ税金を支払い、株主へ配当を渡し、その後時期へ繰り越すキャッシュに余力がある場合にだけもらえる。たまに素敵な方じゃなく、おじさんから渡された時はガッカリする。

 

ゴール後はその日の大会運びを考え直し、次の大会へ向けて新たな練習メニューや新しいシューズ等の道具を調達したりして次の大会へ備える。

 

競技中、こんな事を考えながら走ってます。かなり変態かな・・・(笑)

 

 

 

コメント

  1. すえ より:

    地下鉄のギタリストさんのところから来ました。
    江戸川流域に住む私もランナーです。

    たいへん面白いレポートですね。
    リタイアにも、自主廃業=まだタイムアウトではないが、負傷等諸々事情によりリタイアと、不渡り発生等による倒産=主催者によるストップ(タイムアウト)の2種類がありますよね(笑)。

    • 秋田 秋田 より:

      すえさん。
      コメントありがとうございます!

      加えて元気なんだけど、クツなどか壊れてしまってリタイヤの黒字倒産。なんてのがありますね。

      これ書いた後、手足はスタッフって事に気付きました。無茶すれば壊れてしまうが、大切にすれば思った以上の成果を出してくれます。有難い存在で、無くては生きていけません。

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