楽天でショップをやっている友達と、情報交換ついでに色々と話をしながら商品登録画面を見てみると、ポイントのプルダウンが20倍まで選択出来るようになっていました。
おや?って事で楽天に問い合わせてみると、前回のセールから20倍のポイントが付けられるようになったとのことです。※詳細が知りたい方は、直接楽天さんにお聞きください。
お客さんは嬉しい
秋田は楽天を使うことがほぼ無いので、楽天の会員アカウントすら紛失してしまっているのですが、楽天好きのお客様にとってはとても嬉しいサービス。
なんたって20倍ですからね。今までよりはるかに多くのポイントが付与される訳です。
これは単純に嬉しさ20倍です。
どんな商品に20倍ポイントが付くか?
さて、どんな商品に20倍ポイントが付くか?ですが、その店でしか買えない商品やオリジナル商品は20倍のポイントはつかないかと思います。まれにつける方はいるかもしれませんが、ポイントでお客様を釣る必要がないからです。
ポイントでお客様を釣らなければならないのは、いわいる型番商品。
同じ商品を複数の店で扱っているたぐいの商品になります。
同じ商品を複数の店が扱っているので、少しでも優位にしなければなりません。お客様を釣る餌としては、「送料無料」「あす楽(明日届きます宣言)」「ポイント」あたりになります。
お客様にとって少しでもお得な条件提示をしなければならない商品には20倍のポイントが付くかと思います。
出店店舗にしてみれば死活問題
ここで気をつけなければならないのが、店舗さん。
仕入れが7掛けだとした場合、これまでだと1割が楽天費用(売上課金、決済手数料)、1割が10倍ポイント、1割が利益、この利益から楽天の出店費用や商品のアップロード、メンテナンス、梱包材や梱包にかかる人件費等々が加算されてしまうので、利益ほとんどなし。
6掛けだとちょびっと利益。
20倍もポイントを付けなければならなくなった場合は、5掛け以下で商品を仕入れて定価でほぼで販売しなければ利益は残りません。
同じ商品を複数店舗で販売しているので、競争が過熱すればすぐにポイント20倍になってしまうかと思います。
楽天にとっては超メリット
それに引き換え、楽天は超メリット。
お客様が喜ぶので、沢山売れる。ここは良しとします。
次は、ポイントの原資がかなり増える。ポイントを付与した場合、原資を店舗から徴収します。聴取した総額がより多い金額になります。結果、キャシュフローが良くなります。銀行に借りると金利がかかりますが、店舗さんから預かり、お客様が利用されるまでの間は、楽天さんの自由にお金を使うことができます。
加えて、原資が増えるってことは、失効ポイントもそれなりに増えますので、その分丸々利益になります。
とっても儲かるようにできてるんですね。
まとめ
Amazonは付与出来るポイントの上限はないとの事なので、楽天がAmazonに追随する形なのだと言えば仕方ありません。
20倍ポイントの渦中に巻き込まれそうな店舗さんは、早めに楽天以外の所で利益を上げられる構造を作らなけばならないと考えています。
たとえば、カタログや新聞折込広告での通販(ネットの社会にいない方向けにリーチ)、自社サイトの立ち上げ、リスティング広告からユーザーの誘導をする。等々
この楽天ポイント上限20倍を気付きに、新しい販売ルートを築いてみてはいかがでしょうか?
気づかせてくれた楽天に感謝。
しかし、20倍付けることが出来る店は利益ほとんどなしでやっているはずです。商品のサポートをしてもらえるか?将来にわたってもその店があるか?とっても怪しいです。秋田だったら20倍ポイント付いている店では商品を買わないかな。
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