秋田は吉野家好きである。月に1度程無性に食べたくなる。そんな時は理性を押さえる事なく吉野家に足を向ける。
最近 MG というゲームを通して MQ 会計なる物を学び始めた。ゲームなのだが、1卓5〜6人で数卓を使い一人一人が経営者になる。ゲームはカードを順番に引く事で進めて行く。カードには何をする事が出来るか?が書いてあるので、それに沿って意思決定をして行く。基本的には卓に用意された市場から材料を買い付け、商品を作り、市場に販売を行う。販売はオークション形式で行われるので、強い相手がいると全く売れない。色々なトラブルがあったりして、リアルな経営に近いシュミレーションが出来る。詳しくは本家の http://www.nishiken.jp/mg で見て欲しい。
この MG を行った後に MQ 会計なる物を行い、決算をして行く。決算の計算はかなり面倒臭いのだが、理論は解りやすく理路整然とした会計システムである。豊作プロジェクトの会計に当てはめて、実際に利用して行こうと思っている。こちらも詳しくは http://www.nishiken.jp/strac にて確認を。
さて、前記した吉野家であるが、最近値下げをした。なんてバカな事を・・・と思う。値下げなんてしたら吉野家が無くなってしまう。月に1回程度のムラムラは、松屋やすき屋じゃ全く満足出来ない。なか卯でもランプ亭でも牛丼太郎でもダメ。吉野家じゃなければダメなのである。俺の大好きな吉野家を無くさないで欲しい。
今回の吉野家の値下げ、MQ会計に当てはめてみて、どれくらい厳しい物か?シュミレーションしてみようと思う。
まず前提として http://www.nishiken.jp/ppt_strac.files/frame.htm こちの資料、一通り目を通していただき、「2.企業方程式」開いてから読み進めていただきたい。この表、ソフトバンクの孫さんも指標として使っていたとの事である。
さて、吉野家のIRに目を移してみよう。
http://www.yoshinoya-holdings.com/ir/library/pdf/2013_quarter4.pdf
国内吉野家売上高は、865億53百万円
利益率はどうだろう?公式資料に書いてある。こちら計算が面倒くさいので、原価:30%、経費60%とすると利益は10%。これまでの売値が380円だったので、1杯あたりの利益は38円。
あれ?MQ会計する前にダメじゃん・・・100円値引いたらマイナスになっちゃう・・・
マイ・ストアニュースには利益1%程度となっている。あまりにややこしくなりそうなので、280にしても原価30%、は同じにしておき、経費は380円の時と同じ経費で計算してみる。
これまで牛丼並盛1杯380円
これから牛丼並盛1杯280円
利益マイナスになってしまった。
牛丼並盛1杯280円で損益分岐点に持って行くには?
杯数が大雑把なのではあるが、損益分岐点を越えるには、売上杯数(来客数)を15%程上昇させなければならない。
秋田の場合安いだけでは吉野家には行かない。どうしても食べたくなる時が来るから行く。ライバル牛丼チェーンも追随してくるであろう安売りで15%来客数を上昇させるのは至難の業である。
秋田ならこうする
単価を500円にすれば今の来客数を44%ダウンしても損益分岐点を越える。
不採算店舗を全て閉鎖。これで単純に来客数ダウンになる。いらないコストが減るので経費も減る。その分利益も出せる。不採算店舗にいた店長クラスを利益のあがる店舗に行かせ、日本語や釣り銭勘定が怪しい方々と入れ替える。そして84円だった原価を150円に引き上げる事で、卵サービスやみそ汁、大盛り等のサービスが出来るようになるはず。外食産業詳しくないので、間違っていたらごめんなさい。
単価は少々あがるが、おまけが付いたり、人的なサービスレベルが良くなれば、新しいお客さんも取り込める。少なくとも、安いだけで牛丼チェーンを選ぶお客様は排除出来るはず。本当に吉野家を愛してやまないコアユーザーに、より良いサービスを提供してもらいたい。
でも、既に値下げしちゃったし、秋田の言う事なんて聞いてくれるはずもなし・・・月に1回程度行っていた回数を1.5回位に増やすかな・・・
このブログを読んでくれている吉野屋好きの皆さんも、吉野家へ行く回数を15%以上増して下さい。
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