今やネット通販の市場規模は猛烈な勢いである。
経済産業省の「平成23年度我が国情報経済社会における基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」によると、
****** 上記 PDF 引用 ******
平成23年の日本国内のBtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模については、広義※1BtoB-ECは258兆円(前年比100.6%)に拡大し、狭義※1BtoB-ECは171兆円(前年比101.7%)に拡大している。また、平成23年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、8.5兆円(前年比108.6%)まで拡大している。EC化率※2は、広義BtoB-EC:24.3%(前年差+0.6%)、狭義BtoB-EC:16.1%(前年差+0.5%)、BtoC-EC:2.8%(前年差+0.3%)と増加傾向にあり、商取引の電子化が引き続き進展している。
****** 上記 PDF 引用 ******
となっており、とっても伸びている分野である。
秋田は、1995年4月に化粧品の通信販売で独立。
これまでバンドマンだった秋田は、マーケティング等、ビジネスに関する事を全く知らずに 1995年4月に独立し事業を開始。
事業は、化粧品の通信販売。この事業、ものすごく青い芝に見えたんです(笑)。女性にダイレクトメール(封書)を送れば売れるだろう、リストは名簿業者(当時はまだ名簿業者が普通に存在していた)から買えば良いし。なんて簡単に考えていました。
まずは女友達からだぁ〜。なんて卒業アルバムを引っ張りだして来て「Color Classic」のハイパーカードに入力。送ってみる。反応無し。
名簿業者から主婦と思わしき方の名簿を買う。清水の舞台から飛び降りる覚悟で5千通。1通あたり100円くらいかかるので、合わせて50万円程を突っ込んでダイレクトメールを送ってみた。なんとその翌日、1995年5月16日「麻原逮捕」。俺だってテレビに釘付けなのだから、5千人の主婦と思わしき方達も、テレビに釘付けだったのだろう。殆ど反応無し。
50万円突っ込んで10万円くらい売れたかな?仕入が50%だったので利益は5万円程、マイナス45万円。トホホのホです。
そんな頃、なんとな〜くインターネットとかパソコン通信とかが、神戸の震災後から話題になっていたので、仕入れ元の社長が「秋田君、パソコンで物を売りたいのだけど解るかなぁ〜」と話しを持ちかけて来た。ハイパーカードに名簿を打ち込むのに15分/1名かかっていたのだけど、なんだか面白そうなだなぁ〜と思って「僕それやってみます」なんて軽く快諾。そこからが苦悩の日々が続くのですが、この件はまたの機会に書く事にして・・・
こんな感じで1995年8月頃かな?ネットショップをスタートさせました。こちらもあまり売れず、結局はホームページ屋になって行くのですが「これから先はネットショップだ!」って強く思いましたね。
1995年12月に仕入元主催のクリスマスパーティーがあり参加。売りまくっている卸先や、秋田の所みたいに全然売れない卸先等、通販の小売業者が集まるパーティー。この席で秋田は「これからはインターネットで物を売る時代が来る!皆さんもインターネットで物を売る事を考えるべきですよ!」と色々な人に話しまくっていたのです。
話しをしている相手の1人(秋田より10歳くらい年上の40歳位の方)が「インターネットで物なんか売れる訳が無い。お前はキチガイだ!だからお前は商品が売れないんだ!」と罵倒。危うくつかみ合いになりそうになった時、仕入元の社長が止めに入ってくれ、事無きを得たのですが、当時はまだインターネットって言葉はあったけど、家庭にパソコンすら無い時代。
しかも30歳にもなっていないお兄ちゃんが生意気に「これからインターネットっすよ!」なんて鼻詰まらせながら言ってるものだから、余計に気に入らなかったんだろうなぁ〜と思います。
こんな件もあり、余計に「インターネットで通販をする」「インターネットで通販をする会社により良い仕組みを提供する」って心が固まってり、今に至っている次第です。
これからもまだまだ伸びるネットショップ、EC業界なのですが、売上が大手に集中して来ている事実もあります。この辺りをどうすると良いのか?等はまた次の機会にでも綴らせてもらいます。
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