今のマンションに住み始めて約10年。締まる所がボチボチ締まらなくなる部分がチラホラ出てきます。
先日は台所の流し台(システムキッチン)の水が締まらずにポタポタ。
このままだと結構なコストになってしまうので、マンションからもらった無料点検案内なるパンフレットの掲載番号に電話を入れて、水道屋さんに来てもらう事になりました。
水道屋を呼んでみた
少しは覚悟していたのだが、やっぱりかぁ〜と・・・。
土曜日の午前中に水道屋が来てくれる事になった。たまたま秋田が自宅にいる時間。
予定の時間に水道屋がくる。
秋田:流しの蛇口、パッキンがいかれているっぽいからみてください。
水道屋:わかりました。
水道屋:あぁ〜これは古いタイプのもので、パッキンじゃないんです。カートリッジを交換しなければならないタイプです。
秋田:パッキンじゃないんですか・・・
水道屋:はい。「こういったカートリッジのここがパッキンなんですけど」と、カートリッジを見せて説明。パッキンを取り替えるだけではダメですね。カートリッジの交換もしなければなりません。カートジッリを換えてもダメな場合は、このあたり一帯を全部交換する必要があります。
だんだん金額がつり上がってきた。しかもこの水道屋さんタバコ臭い。我が家へ訪問する前にまとめ吸いでもしてきたのだろう。それだけで彼に嫌悪感を抱いていたのに、話がだんだん大きくなってきている。若干のイライラを抑えつつ・・・
秋田:カートリッジの交換はどのくらいの金額がかかるのですか?
水道屋:5千円〜6千円です。
秋田:何故金額があやふやなのですか?
水道屋:古いタイプなので、分解してカートリッジの現物を見てみないと型番が解らないのです。幾つか種類を持っているので交換することは可能です。
マジかよ?普通プロでマンションと提携している水道屋なら、蛇口見れば型番わかるだろう。と思いつつ・・・あらかじめネットで調べておくべきだったと後悔しながら、なんとかここはこいつに帰ってもらい、ネットで適正価格の水道屋を探すべきだと意思決定。
秋田:なる程了解です。今カートリッジを交換しても、全体がダメな場合はそのカートリッジが無駄になってしまう訳なので、カートリッジの金額と全体交換の見積もりをください。見積もりを見た後に考えます。
水道屋:マンションを購入した際に渡されている説明書に、システムキッチンの説明書があるはずです。そこに蛇口の型番が書いてあるのでそれを教えてもらえませんか?それを見ればカートリッジの型番が解ります。
あれ?さっき分解しないと解らないって言ったじゃん。しかしここは穏便に・・・説明書を見て型番を伝える。
水道屋:この型番だと6千円の方になります。
やっぱり高い方を言ってきた。
秋田:何れにせよ全体の見積もりを下さい。それから考えます。
水道屋:次回は出張費がかかりますが、良いですか?
秋田:出張費はいくらですか?
水道屋:8千円です。8千円+パーツ代と工賃になります。
秋田:了解です。今日はわざわざありがとうございました。見積もりもらったら考えますので、よろしくお願いします。
なんとか帰ってもらうことができた。
ネットで調査
システムキッチンの説明書をしっかり見たところ、分解して掃除する方法などが事細かに書いてある。これなら素人でも出来るじゃん。
ネットで型番を調べてみると、彼の言うカートリッジの型番がすぐに導き出された。
型番からカートリッジの価格を検索すると、確かに定価で6千円程度。アマゾンなどで調べると3,400円くらい。これを買おうかなあ〜と思ったのだけど、パッキンだけが売っている。しかも水道屋が教えてくれたパッキンとは別の部品。
600円程度で売っていたので、まずはそれを購入。届いた付け替えて見て直るかどうかやってみよう。
あれ?いつの間にか水漏れおさまっちゃった。
竿竹屋と同じだな
以前、竿竹屋は何故儲かるか?って本を読んだことがある。
安い竿竹で客を誘い、あっちもこっちも取り替えて結局何万も使わせてしまうって商売。
水道屋もこれに似た商売だなぁ〜と。水漏れしてどうしようとオロオロしている時にやってきて、水道周りをバラバラにしておき、幾らかかります。って風にやるんだろうなぁ〜。今回は秋田がいたからバラバラにさせなかったけど、嫁だけだったら完全にバラバラになってたし、他の所もあれやこれやと言って交換だのなんだのってなっていたはず。
街を軽トラックで回っている廃品回収業者も似ている。「テレビ、冷蔵庫、洗濯機、なんでも引き取ります」なんて言ってるあの人たち。
彼らは廃品を回収し、修理したり綺麗にしたりして転売をする素晴らしいリサイクル業者とばかり思っていたが、廃品を回収する費用をもらって商売をしている。
お安く引き取ります。って言ってくれればいいのだが、お金がかかることを伝えない。年寄りの家に行き、全部トラックに積み上げてから、◯円です。ってやるそうだ。お金払わなければ、全部自分でトラックから降ろしてくれ。と・・・年寄りに出来る作業ではない。結局泣く泣く引取料を支払わされる。
積み込む前に◯円かかりますが、積みますか?と言ってくれるだけで良い。それだけで素晴らしい商売に変わる。
バラバラにしてみなければ解らない水道屋も全く同じ。バラバラにしてからごねたら、自分で元に戻してくれって言われのだろう。
ただより高いものはないけど・・・
確かに無料無料何ちゃらっていうのは、結局なんだかんだ言ってお金を取る仕組み。
今回の件は、マンションを建てた会社が購入者サービスの一環で行う無料点検を行うサービスであり、簡単な交換なら無償で行います。的なパンフレットから導き出された水道屋。
マンションの建設会社のサービスと思わせておいて、実際に呼んだらあれこれかかるのであれば、無料の範囲を明示的に書いていて欲しかった。だって、我が家についている蛇口、全部カートリッジタイプなんだから。
まとめ
世の中のお金の稼ぎ方ってこうなのかな?とちょっと悲しくなりました。他人の不幸をきっかけにどんどんお金を取るビジネスモデル。
お年寄りや女性だけの場合は絶好のカモ。人が動けばお金がかかるのは重々わかりますが・・・
我が社、サービスの提供時やお客様へ接する時、似たような事はしちゃっていないか?お客様目線で物事を考え、嫌な思いをさせながら物を売りつけてしまったりしないように気をつけなければならないと、気付かせていただきました。タバコ臭い水道屋だったけど、気付きを頂き感謝。
しかし・・・タバコ臭い人は、職人だとしてもお客様と接する業務はさせちゃダメですね。ここも気付きを頂き感謝です。
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