先日 facebook に、たかはしまさかずさんのブログエントリー「自分新聞とかいう●ソなアプリを使う人たちへ」をシェアしました。
思っていた以上に反応があり、それなりにハマっている人が多いのを知りました。秋田の回りの方や、検索エンジンでここに辿り着いた皆さんに少々解りやすく、facebook アプリがどんな物で、何を取得されているのか?を解説してみたいと思います。
自分新聞の動きと狙い
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自分新聞は、その年1年の facebook データを解析し、一番「いいね」が付いた物や、自分に一番「いいね」を付けた人等を集計し、新聞記事っぽく見せてくれるアプリです。
他人のを見ると楽しそうなので、自分もやってみようかな?なんて思ってしまうアプリです。
この集計結果が出るだけなら何ら問題は無いのですが、このアプリを使うには、ある facebook ページに「いいね」をしなければなりません。大抵の人はその facebook ページを確認せずに「いいね」をクリック。そして自分新聞を発行します。
自分が付けた「いいね」は、facebook 上で繋がっている友達がたまたまその facebook ページを見たり、広告として表示されている場合に「○○さんが「いいね」と言っています。」と表示されます。
知人は、○○さんが「いいね」と言っているし、こんなに沢山の「いいね」が付いているならいいサービスなんだ。と思いますよね?結果、広告効果が高くなる。利益があがる。しかし、○○さん本人はそれに気付かない。
「いいね」した facebook ページ。本当に「いいね」なの?が問題です。本当に「いいね」を押したのであれば良いのですが、自分新聞を使いたいから何も考えずに「いいね」している人が殆どですよね?結果、広告効果を高くする為に使われてしまっているのです。
何も考えずに「いいね」してしまって広告に名前が出てしまうのが嫌な人は、「2013年のFacebookを振り返る「自分新聞2013」利用上の注意! 」こちらのエントリーを参考に「いいね」を解除しましょう。
facebook アプリに取得されている物はなに?
さて、では facebook アプリに何を取得されているか?見てみましょう。
facebook 上の情報は殆どと思っても良い
facebook アプリが取得出来る facebook 上の情報一覧は「Login Reference」こちらに一覧があります。
- Email Permissions
メールアドレス - Extended Permissions
友達やメール内容 - Extended Profile Properties
アカウント設定に書いてある情報 - Open Graph Permissions
好きな音楽とか好きな映画とか - Page Permissions
ユーザー情報にアクセスする為の技術的な物 - Public Profile and Friend List
基本公開されている情報 - Fields in signed_request
技術的な情報
殆どの情報をアプリは取得する事が出来ます。
facebook アプリは facebook のサーバじゃなく何処にでも配置出来る
facebook アプリのサーバは、facebook 社のサーバではなく、アプリの開発者が管理するサーバに配置されます。簡単に言うと何処でも良い。その気になれば貴方が今アクセスしているそのパソコンやそのスマホにも facebook アプリを置く事が出来ます。
facebook アプリは、facebook 上のメールアドレスや友達情報を取得し、開発者のサーバ上のデータベースに記録します。後は開発者の考えで使い放題です。怖いですね。
全部の facebook アプリがそうなの?
facebook アプリを作る時に、どの情報を取得するか?をプログラムで定めます。ユーザーが facebook アプリを使う際に、「(アプリ名)は次の許可も求めてます」としてプログラムで定めた項目を「あなたに変わって投稿」とか、「メールアドレス」とかを尋ねてきます。ここで「許可する」をクリックすると情報が facebook から開発者のサーバへ流れ出て行きます。
アプリ的には使う必要の無い物まで、許可しないと使えないアプリもあります。
許可するかしないかはしっかり考えてからクリックして下さい。
facebook は広告で成り立っている企業
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そんなに怖いのにどうして facebook ではこれを許可してるの?てな疑問が湧いて来ますね。
facebook 社は広告で成り立っています。
- facebook アプリを作る
- 広告を出す
- 色々な人がアプリを使う
- アプリを出した所は見込み客が集まる
- facebook は広告収入が得られる
です。
企業はより深い情報を得られる facebookアプリを作って facebook に広告を出すようになります。飯の種なので、余程悪質ではない限り、facebook社は規制をしません。
スパムアプリに気を付けて
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秋田としては「自分新聞」程度なら良いかな・・・と思うのですが、友達にメッセージを勝手に入れるスパムアプリは最悪なアプリと考えています。
「facebook スパム アプリ」でググると沢山出て来ます。
有名なのは「マイカレンダー」あたり。「Facebookのスパムアプリに注意! 見極めるコツと対処法」← こちらのエントリーに詳しく出ています。これらアプリを使うと、勝手に自分から友達に「このアプリ使うと良いよ。」的なメッセージが配信されます。
その友達は、○○さんが良いなら使ってみようか?とアプリを使います。そうすると、その友達から友達に・・・どんどん拡散され、芋づる式にfacebook上の情報が垂れ流れて行きます。
自分が知らないうちに、勝手に友達にメッセージが配信されてしまうのは怖いです。
「Facebookのスパムアプリに注意! 見極めるコツと対処法」にスパム認定されているアプリがリストアップされています。チェックしてみて下さい。
まとめ
怖い怖いと言っても、怖いものばかりではありません。本当に欲しい情報や本当に使いたいアプリであれば、自分の情報を差し出してでも使うのは有りだと思います。ただ、どれだけの情報が流れ出ているか?それだけは知っておいて欲しいかったのです。
それと、もう一つ・・・。最近よくある「facebook アカウントでログイン」なる物がありますが、これも同じように情報が流れ出ますので、注意して下さい。
少しだけ知識レベルをあげて頂き、安全に facebook を楽しみましょう。
ps.間違い等ありましたら指摘下さい。
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